子犬と成犬の社会化と抱っこおさんぽ
- Chiharu Ohashi
- 2020年11月9日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年1月13日
今回は「わんちゃんの社会化」について考えてみたいと思います。
この「社会化」ってもともとは人間の幼児の言葉なのですが、
最近ではすっかり、犬の社会化のほうがポピュラーですね。

社会化って?
ワンちゃんの社会化は主に 人、他のワンちゃん、音、動くもの、
足の感触や体に触れられる感触、お手入れ、環境など に対して、
良いイメージを持って慣らし、
受け入れることができる範囲を広めてあげることを指します。
パピー(子犬)のわんちゃんはワクチンがすべて終了して、
2週間後にお散歩デビューとなり、
それまでずっとお家で過ごしているパピーちゃんが多いようです。
しかし、実はこのワクチン接種の時期と社会化の時期、 重なってしまっているのです。
社会化期に感染症を恐れるあまり、お家に閉じ込めていると、
成犬になったとき、車や他の人、他のワンちゃん、物音などがコワイ!
とお散歩やお出かけができない、
または吠えや咬みといったお困りごとにもつながりやすいのです。
そこでオススメなのは「だっこおさんぽ」です!
だっこおさんぽ
だっこおさんぽと言っても何か特殊なことをするわけではありません。
わんちゃんのごはん(フード)を持って、わんちゃんは抱っこのまま、飼い主さんとお散歩することです。
《だっこおさんぽの仕方》
①1日の食べるごはん量から少し分けて、持ち出す準備をします。
②わんちゃんにリード、カラーをつけ、リードをしっかり持って、だっこをします。
③だっこをしたままお散歩をします。
④ごはんをあげてもらえそうな人がいたら、何粒かあげてもらいましょう。
(飼い主さんがあげてもOK!)
⑤パピーちゃんは頭の上からナデナデはちょっぴり苦手、
ごはんをあげてもらっても 「頭は苦手なんです」といって
頭ナデナデはストップしてもらいましょう(体ならOK!)
⑥最初は数分からスタート!
踏切や車、子どもさんが通りやすい道など計画を練りましょう♪
これだけです。

ポイントは4つ
①パピーのときはおやつを食べていないはずなので、ごはんでもOK!
ごはんの方が、どの程度与えたかを把握しやすくなります。
②リードカラーは安全のため必ずつけましょう!
とっさの時にワンちゃんが飛び出してしまうことも有り得ます。
スリングやバッグでの、抱っこおさんぽの場合は脱走防止の付属リードを使いましょう♪
③おさんぽは抱っこのまま!
ワクチン未完了のわんちゃんは、他犬との接触、地面に降ろすことは避けましょう。
④緊張してごはんが食べられないワンちゃんはお家のそばから少しずつ始めましょう♪
無理は禁物です、ベランダや玄関先からのスタートでも構いません。
ワクチン接種の際に動物病院でごはんを少しあげるのもオススメ。
楽しく「外食」をさせてあげましょうね!
社会化は子犬だけじゃない
パピーの時期を過ぎてしまったから、もう社会化はムリか・・・と諦めるのは早いです!
こたろうは3歳から社会化、トレーニングをはじめました。
最初は同じ教室内に他のワンちゃんがいると、
怖くて椅子の下から出てこれなかった子が、
数ヶ月で 他のワンちゃんがいてもしっかり歩けるようになりました。
成犬の場合パピーと比べると時間はかかり、
範囲も限られますが少しずつ社会化は可能です。
他のワンちゃんがニガテ・・・他の人がニガテ・・・
そんなワンちゃんは無理せず少しずつ社会化を行っていきましょう。
社会化がすすめば、他のワンちゃんとの触れ合いやお出かけも楽しくなりますね!
もちろん、歯を出したり、吠えてしまうといったお困りごとが 伴う場合は
しつけインストラクターのアドバイスを借りましょう♪

まとめ
社会化とはワンちゃんのこころに打つ、ワクチンのようなもの。
人間の子どもさんにさまざまな経験をさせてあげるように
ワンちゃんにも良い体験をさせてあげてくださいね。
また、社会化はそのわんちゃんによって必要なメニュー、
押さえておくべきポイントが異なります。
どういった社会化が愛犬には合っているのか、飼い主さんが知ることも大切なので、
社会化トレーニングは特に、飼い主さんと一緒に参加できる、
しつけ方教室(パピークラス)での受講をおすすめしております。
しつけ方教室(パピークラス)では、
その日のレッスンの項目が「できる・できない」は重要ではありません。
わんちゃんにとっては良い経験の場であり、
飼い主さんは愛犬に合った社会化の進め方を持ち帰り、
レッスン以外での、日常生活でも社会化を実践していくことが大切です。
※C*SunnyDogブログで掲載していたものに加筆修正をしております。
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